風''s・風のたよりオンライン版


 風''sでは、毎月「風のたより」をお配りしています。ここでは、それを掲載しています。
1999/6 No.20

 「カント・スール」を名古屋に迎えて........
        名古屋 風”s(ふーず)土井ゆきこ 本物は、文化は、言葉が理解できなくても心うつという ことを改めて知った、ボリビアのフォルクローレグループ「カント・スール」 のコンサートでした。第三世界ショップ基金の、10年にも及ぶ音楽による国 際交流にかかわることができたことを感謝します。

■思い立って2年がかりのコンサートでした-----
1997年の夏、南アフリカのグループ「アズマ」が来日の折り第三世界ショッ プから公演受入れの依頼がありました。フェア・トレードの店「風”s」を オープンして1年たったところで「とてもできない」ということでお断りしま した。でも、気になり公演地の一つだった長野県の泰阜(やすおか)村まで、 電車に乗り半日かけゴトゴト出かけました。名古屋から数人の友達も誘い、 会場である体育館の一番前に場所を取りました。

■何だかわからない熱さを感じた!------------------
感じた! アフリカの文化・音楽。「是非みんなにも聞いて欲しい、子ども たちにも聞かせたい」という思いが出かけたみんなに沸き上がりました。そ して心の準備が出来つつあるところへ、その年の秋「カント・スール」がボ リビアから来ていて、京都から長野へ向かう途中で名古屋へ寄りたいという ことで、受け入れをしました。風”sのある「ウィルあいち」の音楽スタジ オで40人位集まりました。

■こころふるえた、サンポーニャやケーナの音---------
どうしてこんなにこころに響くのだろう? 立って聞いていた私は体がかっ てにのってしまった。まさに、フォルクローレにこころを連れて行かれた日 だった。その場にいた人はその時の感激を出会う度に確かめ合った。

■「アズマ」ではなく「カント・スール」の来日が決定
1998年10月「カント・スール」が子どもたちに民族音楽を伝えるワークシ ョップをするために来日と決定。普通のコンサートではない今回の企画にと まどいながら、それまで「アズマ」を招くべくプレコンサートを2月14日の 「リアルバレンタイン・コンサート」を皮切りに、アイルランド民謡・アフ リカの太鼓などのミニコンサートを企画して大きなコンサートへの流れを作 っていたなか、同時に8月からサンポーニャ・ケーナ・チャランゴのカント・ スールの教則本をもとに民族音楽講座をはじめました。

■「カント・スール」の来日が中止!--------------
「えっー! そんな〜。こんなに準備して、助成金の許可もおりたのに...。」  でも、しばらくして「ほっ」としたのが正直なところでした。日が近づいて もこのワークショップをどう開催したらいいかわからなく、費用のことを考 えると、今回の企画は難しいな〜と思いつつあったから....

■1999年5月29・30日名古屋公演決定---------
1998年秋、カント・スールの来日が確定し、再び公演の日程調整にはいり、 半年後の日程を決めました。内容もはっきり決まらない状態から、チラシを つくり、暮れにあったフォルクローレのコンサートにチラシをまきにでかけ ました。こうして早くから実行委員会を結成し準備しはじめたのに当日は......

■当日開演5分前、800人収容の客席はバラバラ--------
会場を写し出すテレビ画面はせいぜい150人くらいの観客。500人ぐらいのイ メージトレーニングをしてきたのに、現実はきびしいな〜と思いながら、舞台 で挨拶。あとはゆっくり舞台をみることもなく、受付のこと、出演者のことな ど、うろうろしながら、時折り客席をのぞく程度でした。

■カント・スールが始まった時は、ほぼ満杯(500名程)
会場の一番上でカント・スールを聞いた。よ〜くまあ〜こんなにお客さんが入 ったものだと感心しながら体は快く乗っていました。前日初めてタルカ(木管 楽器)を手にした20名程の子ども(小4〜中1)たちが舞台のフィナーレを飾 るため登場。スペイン語で唄いました。

■アンコールで会場を踊りながら周り始めた観客.....
子どもらの演奏の後にカン ト・スールのアンコールが求められ、同時に舞台に上がっていた大人の同好グ ループ(子どもたちの前に演奏した、前日ワークショップ参加の人達)が舞台 から降りてきて手をつないだり、手を叩きながら、観客席の周りをまわり始め、 私も「踊ろうよ」と観客に手をあげ、うながしながら、会場を回りました。席 についていた人でもウズウズしていた人もいっぱいいた筈。踊らにゃそんそん!

■実行委員による手づくり、国際交流、子どもたちに伝える民族音楽のワーク ショップとそのお披露目、バリアフリーのコンサート........
800人規模の会場でのはじめての手づくりコンサート。地元のアマチュアから プロの魅力もたっぷりのフォルクローレ、日本の民謡(津軽三味線)の女性若 手グループも演奏し、子ども・老人・障害を持った人など、普段コンサートか ら縁遠い人もたくさん楽しんでいただきました。何より、舞台も客席もない一 体感もよかった〜。

■寄せられた感激のアンケートやEメールやFAX---
「言葉はわからなかったけれど涙がでてきた」とEメールや手紙もきました。ア ンケートも100近く集まり、バリアフリーのコンサートにも多くの方に賛同し ていただきました。フェア・トレードのことは多くの方が知らなくて、こんな 機会に伝わっていったらいいなと思いました。

この企画が「風”s」3歳の誕生日に(偶然)実現出来たことはこの3年間の人 と人のつながりの結晶のような気がします。

いろいろな出会いは、私の宝。ありがとうございました。

 


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