風''s・風のたよりオンライン版


2000/9/28 No.30

■ 「平和の文化国際年」記念事業 2000/9/24
市民フォーラム「地域から平和をつくるために...」
      主催 財団法人名古屋国際センター
パネラーとして参加して 土井ゆきこ

「平和の文化国際年」とは?---------------------------
 国連はユネスコの提唱により西暦2000年を「平和の文化国際年」と定めました。「戦争と暴力の文化」から「平和と非暴力の文化」に転換させることを目標に、世界中の人々が日々の生活の中で、出来ることから行動を始めるよう呼びかける運動です。
 パネラーに依頼され(8月中?)案内が9月上旬に手許にくるまで何をテーマにするのかつゆ知らずの状態でした。
 「平和」というテーマにちょっと.....という気持ちでしたが、私なりにフェア・トレードに係わっているものとして考える機会を与えられたという思いで原稿を書きました。当然、そのまま言えませんでした。コーディネーターの方が2番目に発言予定だったのに、突然指名されたのであわててしまったのです。でもこんな時でも一呼吸置くということをすればよかったな〜と反省しています。15分ほどでしたが、伝えたい事を落ち着いて話すことができませんでした。
 以下原稿です

******************************************

 1.日頃の実践活動
 GAIAの会は、「共に生きる」をテーマに女も男も、老人も若人も、障害を持っている人も今そうでない人も、南の国の人も北の国の人もそして自然も人も共に生きるというおおきなテーマですが、いろんな角度から学びあう機会を設け、思いをつなげていくことができたらいいと思っています。
 一つには、フェア・トレード(公正貿易)を広める活動が中心になり講演会・勉強会・国際理解ワークショップ・コンサート・映画上映会など開いています。
 フェア・トレードの説明。

 2.日常レベルで何が必要とされ、どのような行動が求められているのか
 買い物をする時、みなさんは「誰がどこでどんな思いでつくっているのか?またその人たちの暮らしぶりはどうなのか?」ということを考えたことがありますか?

 私は、まだ子育て真っ最中の十数年前に、ある小さな出前コンサートに誘われそこで歌のあい間に聞いた東南アジアの人人の暮らしを犠牲に私達の食卓が成り立っていると聞いた時はショックでした。知らなかった、知らなかった。という思いでバナナやえびを買わなくなりました。でもそれで問題解決の方向は見えないのですが私にはそれしかできませんでした。
 その時の話は、バナナプランテーションで住むところを追われ、農場で働かざるを得ない人が農薬の怖さも知らされず被害を受け暮らしている現状と、えびの工場で働く人人が貧しいが故に切り落としたえびの頭を持ち帰り食べるということでした。安いバナナ・無頭で並んだえびパックを係わった人のことなど全く思いもしないで買っていたことにショックをうけたわけです。
 それから10年以上たったあるセミナーで私は「フェア・トレード」に出会いました。この十数年前のことがあったから消費者が買い物をするという選択で発展途上国の人をサポートすることができることを知ったとき「これだ」と思ったのだと思います。

 選択したい気持ちがあっても、選択できなければできません。ヨーロッパでは1960年代にお金や物で援助するのでなく、対等な立場でとフェア・トレードが始まったそうですが、経済的自立につながるフェア・トレードは、生活の安定をもたらし、またフェア・トレードの特徴でもあるそれぞれの文化を商品化して売り(バングラデシュのノクシカタ刺繍など)現金収入を得ることで誇りも持つことができ、存在感、生きる力につながっていくと思います。
 着るものも、食べるものも、住むところもそれぞれ気候・風土にあったものが伝統としてまた文化として、それぞれの国で受け継がれています。フェア・トレードの商品はそれらに出会う、実際手にとって見ることにより世界の「文化」を知ることになります。
 ひるがえって日本の文化も見直すきっかけになるのではないかとも思います。絶やしたくないと思います。 その違う文化にたいへん驚きながらも、それぞれを認めあい、支えあい共に暮らしていくのが「平和の文化」かなとこのテーマを頂いて思いました。

 最近「そ〜か〜」と驚いてまた納得したのが、水上洋子・葉月純著の「女神の時代=星と森刊」によると、何百万年もの間、戦争のない平和な文明を営んでいたということである。旧石器時代とそれに続く新石器時代は、平和で豊かな女性原理の時代で、この文明は世界のどこでも見られたそうだ。現在の私たちは、たかだかここ2000年の歴史しか明確に語ることができない。つまり紀元後を今からおよそ2000年と定めることで、私たちはある一つの価値観だけで世界史を作ってきたのではなかたったか。.....と「はじめに」で書かれている。女性も男性も自然が与えた生理的差異を認めながら、互いに調和をとって生きていく世界、「女神の時代」に学びたい。

********************************************

 以上がパネラーとしての発言予定原稿でした。
 さて、今回は、法政大学法学部教授/日本ユネスコ協会連盟理事の鈴木佑司さんの記念講演「『平和の文化国際年』と私たち〜心の中に平和の砦を築くために...」がありました。
 どんな仕組みで『平和の文化国際年』がつくられたか、20世紀の終わりに平和の意味はどいうことか、一人一人に何ができるかということを、天安門事件、ベルリンの壁崩壊、冷戦終結の日本や世界のこと、国家間の戦争は減ったが、紛争の犠牲者が内政不干渉の盾の前にどんなに多くの命をおとしたか....、またそのなかでの国連の係わり、PKOの役割などの話もあった。またヨーロッパでは「相互依存」つまり相手がいてくれたほうがいいという排除する方法と違う、また縦の関係ではなく、横の関係で国も地方もNGOも一般市民も参加している環境税や環境配分のことなども述べられた。内容が濃いので、なかなかメモが追いつかない。
 最後に、日常的に命が守られ、人間の尊厳が守られ、格差がなくなっていけば、紛争そのものの原因をなくしていける。問題の基礎を一つ一つ解決する地味な活動の積み重ねが意味がある。またその活動が意味ある社会にならなければならない。
 霞ヶ関からでも、国連からでもない、地べた(名古屋弁?)からしかできない。
 普段の生活から、日常的なことから....まさにフェア・トレードの買い物から世界を見て選択をすることによる行動が、紛争の根本の根を絶つことにもつながると聞いて、「ん、わかった」という思いで自転車こぎこぎ帰ってきました。

 参加人数が極端に少なかった。行政は企画に対して金銭的に緊迫感が無いのだと思う。一般の企画なら赤では困るので必死になります。ただ内容が良くても地味な企画は本当に苦労します。が、今回は緊迫感は感じられませんでした。まずもって記念講演の講師に申し訳ないと思います。初めてお聞きしましたがもっと多くの人に聞いてもらいたいと思いました。残念です。
 また、男女参画と言いながら、お茶汲みは女性のパターンをずーっ見ました。お昼・休憩・終わってと3〜4回お茶を頂きました。すべて女性です。
 担当振り分けと言えばそれまですが、依然として行政は固定観念があるように思います。若い男性が司会をしていましたが、彼がお茶を出して下さったならさぞ新鮮でさすが! と企画の中身とも添ったのに....。

★フェア・トレードとは....
 フェア・トレードとは、発展途上国の有機栽培食品や手工芸品等を、公正な価格で取引し、仕事創りから技術支援もする、世界のNGO(非政府組織)を中心に繰り広げられている草の根交流です。より多くの人が、フェア・トレードによる商品を選んで買うことが、発展途上国と共に生きる方向が見えてきます。

『GAIAの会』は、1996年5月発足。女と男、老人と若人、障害をもった人と今そうでない人、南と北の国の人、自然と人...「共に生きる」をテーマに互いに学び合いつながって行こうとする誰でも気軽に参加できる会です。


[[トップページへ]]

電子メール:huzu@cap.bekkoame.ne.jp
ウェブページ:http://www.bekkoame.ne.jp/~huzu/
風の交差点 風''s