風"s・風のたよりオンライン版


2009/3/17 No.147

風のたより147号

 2009年3月16日(財)自治体国際化協会(CLAIR)市民国際プラザ主催
 「フェアトレードタウンとは〜フェアトレードで町おこし?」と題して
 NPO法人フェア・トレード・ラベル・ジャパンの事務局長 中島佳織さんによる講演会に参加してきました。同協会開催の2月19・20日の「フェア・トレードを通じた自治体・NGOの連携の可能性をさぐる」に続いての参加でした。
 3月16日は18時半から始まる夜の講座で、私はこの頃当地名古屋でも夜の講座はできるだけ避けているのですが、今期はフェアトレード・タウンの情報が聞きたくて日帰りで上京してきました。
 なぜ フェア・トレードか? なぜフェアトレード・タウン運動か? へと歴史からフェア・トレード認証ラベルの話のあと本題へと入っていきあっという間に2時間が過ぎました。
■ 世界17カ国・645のタウンでフェアトレード・タウン宣言(2009年3月時点)
 なんと、欧州13カ国英国・アイルランド・ベルギー・イタリア・スウェーデン・ノルウェイ・オーストリア・デンマーク・フランス・オランダ・フィンランド・スペイン・ドイツ、環太平洋4カ国 オーストラリア・ニュージーランド・米国・カナダでフェアトレード・タウンに取り組んでいるという。本当に驚いた。しかも2008年10月23日 ロンドンが「フェアトレード・シティ」に! 他に大都市ではダブリン・ブリュッセル・ローマ・コペンハーゲン・サンフランシスコなどに広がっている。
■ フェア・トレードタウン運動の起こり(1992年〜2000年4月に宣言)
 世界第1号の「フェア・トレード・タウン」は人口5000人のイギリスの小さな町ガースタング。
 運動の立役者は、ブルース・クローザー(Bruce Crowther)さん。オックスファムのボランティアにながく関わっていた男性。地元の高校生とガーナ・ココア生産者組合のパートナーシップ・プロジェクトで大いに運動を盛り上げ、公正な価格が得られていないと気づいた地元の酪農農家の生産者も一緒に、「市でフェア・トレードを推進して行こう!」ということになった。フェア・トレードタウンとして理念・目的が理解され、一気にフェア・トレードが広がったということです。
■ フェア・トレード・タウンになるための5つの基準(英国)
 @自治体議会がフェア・トレード促進を決議し、議会、職場、食堂でフェア・トレード認証製品を提供すること
 A多種多様なフェア・トレード認証商品が地域の小売店(スーパー・コンビニ・雑貨店等)や飲食店で用意に入手可能であること。
  例*人口15万人〜16万人にたいして26小売店・13飲食店とあり、今の日本の状況ではとてもきびしい内容だと感じますが、フェア・トレード大学・フェア・トレード教会というような単位でなら、可能だと思います。
 B地域の企業や組織(学校・大学・教会・市民グループなど)がフェア・トレードを応援し、できる限りフェア・トレード認証商品を利用すること
 Cメディア報道やイベント企画を通じて、フェア・トレードに対する地域の理解と協力を獲得すること
 Dフェア・トレード推進委員会を地域に設置し、フェア・トレード推進活動を継続して行うこと
■ フェア・トレードタウン運動の効果
 市場拡大により、発展途上国の生産者と、地域住民のネットワークとつながり、地域の活性化と、社会問題への意識と積極的な参加から、ライフスタイルの変化が起きる。それは繋がる命のなかで地球の未来の明るい光がみえる。環境や人権を考え、地域のコミュニティを復活させる手だてとなるのがフェア・トレードではないかと私は思う。買い物という日々の生活のなかで選択することで変化のうねりを起こすことに期待したい。
■ 日々の生活のなかで世界のことなんか考えられない人...
 いろいろな問題が起きている今の社会問題のなかで、遠い世界はそれだけのこと、私とは関係ないと思うかもしれない。自分の悩み事で手一杯かもしれない...でも着る物、食べるもの、あらゆるものが世界と貿易を通じて私達の生活は成り立っている。買い物という行為なくして生活できない。その買い物が「誰かを犠牲にする」のか「共に生きる世の中」を願うのか、その選択が今起きている自分自身の問題とつながってくるのではないでしょうか?
 私達にとってフェアトレード・タウンはとてもとても長い道のりのような気がしますが、世界に645ものタウンがあることに勇気づけられる!
 日本はフェアトレード・タウンは現在は無し。この差は遅れている環境問題と多いに繋がっていると思う。フェアトレード・タウンがあちこちで誕生すれば、地域がつながり、子どもや若者の問題や、環境の問題など共有しながら問題解決に動いていくのではないでしょうか? そんな道を探って行きたいと思います。  Think Globally Act Locally.

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