風のたより142号 ピースボートより その13
オランダの1日は期待通りというより、期待もしていなかったけど、見てみてやっぱり素敵!■ 運河を通って船のターミナルへ
という思いでした。でもただ観光というだけでは今のこころの充実さは無かったと思います。今回参加したツアーは、「オランダ・エコ体験」と題して、オーガニックショップ・農場そして国際環境NGOを自転車でまわる企画でした。
また今回は自分の足で走る(自転車ですが)旅で、バスの旅と大いに違いました。手をかけること、時間を費やすことは旅にも必要なことだと思いました。船の旅もそうなのかもしれない。時速30Kmの船旅はまだ続きます。
5時過ぎに目がさめたら、窓から街が見えた。あわててデッキに出たら両岸にオランダ、アムステルダムの家が立ち並んでいた。かわいい絵本に出てきるような家です。また風力発電の塔がずらりと並び、いかにも環境立国の入り口だと嬉しくなりました。雨も降り、寒かったので、身支度をして再度、両岸の景色をわくわくしながら楽しんでオランダの朝を迎えました。■ アムステルダムの街を自転車で走る
波止場で自転車に乗り、31名出発! ちょっと寒く、向かい風の中走ると少し雨。 おや〜と思ったけれどあとはだいじょうぶ。きれいな青空に流れる雲、素敵なアムステルダムの街を自転車でかけめぐった。■ 絵本の街の中を行く私
ロマンチックな家々、17世紀の大きな建物、流れる運河、市電が走り、我がツアー一行の横をアムステルダム市民が走りぬけてゆく。今日は一日私もアムステルダム市民だ。
途中立ち寄ったオーガニックの店には、フェアトレードのバナナ・コーヒー・チョコなどがありました。
戦争の被害がないこの街は、古い建物が残っている。といっても古くは感じない。素敵な街。何度でも言ってしまうくらい素敵な街なので、自転車で3時間くらい駆けめぐったが、かかった時間分、楽しむことができました。人口は72万だそうですが、人の人数分の木があるそうです。■ アムステルダムと水と風車
街の中は歩行者とは別に専用自転車道(専用の信号もある)があるのと、在住の先導者について行くから安心して着いていくことができた。港から街へ、ポエムの公園といわれている広い園を抜け、並木道を抜け、野の道を走り、運河や小さな川の近くを走る。
カモメも飛びかい、サギや他の鳥たちも視界に入ります。鳥は人が近づいてもそれほど気にしていない様子で間近にみることが出来ます。
今回初めて知ったのは、風車は国土の1/3が海面下のこの国に必要なものだったこと。つまり水をくみ出すための動力だった。勿論、粉を挽いたり、混ぜる動力や他にも使われていたそうです。今は電動になっているので以前のように多くの風車はないけれど、現役で動いているスローテンの風車(Molen van Sloten)を訪ねました。■ 水の都 アムステルダム
風車の内部も案内して頂きました。1630年当時の風車とその周りの村の模型があり、干拓地からの排水が3つの風車により3段階に分けてなされていたと説明を受けました。
画家レンブラントは水車小屋に生まれた人だそうです。何百年という古い梁がある水車小屋の中の部屋で、映像による彼の生涯や作品の紹介もされました。
オランダの首都アムステルダムはもともと小さな漁村でしたが、13世紀にアムステル川の河口にダムを築き、街がつくられたことから名づけられました。■ 有機農場でランチ、流れ行く雲の素敵なこと
オランダ人の水との戦いは昔から有名だそうですが、今はまた地球温暖化により、また違う形での驚異を感じざるを得ない国ゆえに、環境問題に、より敏感なのだと理解できました。
アンネの家の近くや、ゴッホ美術館の近くも通りましたが残念ながら今回は訪問せず。
美しい青空を雲が流れ行く。見渡せば広々と麦やジャガイモなどの畑。菜の花の黄色が今この季節にも広がっているのは、今の季節は日本での春の陽気なのかもしれない。■ 国際環境NGO フレンド・オブ・ジ・アース(Friends of the Earth)
ここでのコーヒーは美味しかった。テーブルには野の花と、とうもろこしの皮なので作った人形がかわいくさしてありこの素敵な空間、青空のもとランチタイムをとりました。
大地とともに生きている人たちは、誠実さを感じる。また哲学者のような気もする。オランダでは、オーガニックの農場がもうじき10%になるくらい広がっているとのこと。周りのそうでない農場が農薬を撒く時は風向きを考えて散布してくれるそうです。
最後に訪ねたのは、国際環境NGO フレンド・オブ・ジ・アース。1971年に設立され、70カ国のメンバーがいて、200万人がサポーターだそうです。活動の中味の説明を聞きましたが、具体的な話もそれほどではなく(やっていることは素晴らしい)、あまりこころに響いてくる講義ではありませんでした。■ 昨晩6月26日は、「我踊る、故に我有り」
このごろよく感じるのですが、PCを使ってのプレゼンテーションは、わかりやすくまとめてあるけど、こころに響いてこない。生(ナマ)の活きた話、話すその人の人柄がつたわるような熱を感じたい。今回は時間もそれほどなかったせいもあるのかもしれないけれど、期待したけど私のこころに響くことのなかったNGO訪問でした。
「ワレオドル、ユエニアレアリ」と題して、船上でそれぞれ練習していた踊りの総集発表の場が設けられました。■ ネベンカ・フィッシャーさんのメッセージ
英語の先生達のフラダンスにはじまり、私も参加した「船上のフラダンス」、ロックのソロダンス、フラメンコ、サルサ、エイサー、ベリーダンス、ジプシーダンス、九条ダンスと1時間半にわたって繰り広げられました。
舞台が始まる前に、それぞれ「なぜ踊るのか?」というコメントが添えられていました。自己表現だったり、女の子にもてたかったり、生まれた国の伝統を守ったり伝えたかったり.......。
水先案内人として乗船のフィッシャーさん夫妻はアムステルダムで下船されました。その奥さんのネベンカさんのメッセージです。■ 踊らずして人間?
「ダンスは奇跡です。踊れるだけ踊ってください。そうすれば自分の内に平和と幸せを見出せるでしょう」と船内新聞“にじいろ“に掲載されていました。
ジャーナリストの伊藤千尋さんの第1回目講座が乗船した翌日の5月15日にありました。次号でその時の話を案内する予定です。