風のたより123号
(1)ネパリ・バザーロ 横浜 「1992年設立。ネパールを中心とした手工芸品などの企画・開発を行い継続的に輸入することにより就業の場の拡大をめざすフェア・トレード組織」■ ネパールの女性達の日々の努力の中から咲いてきた...服
2008年春夏新作展示会のご案内〜春をまとう服 夏を愉しむ服〜というテーマで
柿シブ染め・プリント柄・色のバリエーションが豊富な2008年の春夏の服の解説をパタンナーの青木いみ子さん(服の創作作家 Velda 10参照)から聞きました。■ 「レモングラス」と「セージー」
ネパリ・バザーロは初めから「服を作ろう」と志をしていた。それはいくつかの作業がそこに展開されるから、より多くの人が関わる事ができる。つまり仕事をする人が増えるということを示す。
一般では、服を作る時は、年代とか客層とかターゲットを決めてとりかかる。
がネパリ・バザーロは、「ネパールにあるもの、ネパールで出来るもの」が基準で、素材は天然、サイズフリー・ターゲットフリーでやってきた。
技術もあがってきて、これからは「レモングラス」と「セージー」というブランド名をつけ、前者は細身のシルエットをシンプルに着こなしたい人へ、後者は感性豊かに服をゆったりと愉しみたい人へと、要望に応じられるようにした。■ ポケットは左右対称が普通?
以前聞いた話では、ポケットを左右対称に付けるのは、私達日本人は疑ってもみないことだけれど、ネパールの人にとっては難しい?■ 服から語ることの出来るフェア・トレードのストーリー
のか、気にしないというのか、なかなかこちらの指示どおりには仕上がってこないから、いっそのこと、初めから左右対称でない、アンバランスのポケットを配置したデザインにしたということだ。
今回の春夏で登場する、薄地のロングクロスストップは、襟ぐりの左右対称が難しい。裁断をキチンとしても引っ張り具合で左右対称とならない。薄い生地は動くので、裁断も難しい。着る人は気持ちいいけれど、作る人はアイロンで丁寧に地の目を整えなければならない。
薄い布に芯を貼る場合、その材質を求めることも難しいゆえにトリミングになった。
スタンドカラーのピンタックブラウスも登場しますが、このスタンドカラーの角と仕上がることが普通のようで、実はやっとここまでできたという感があるのだという。
初めに青木さんが話したように、ネパールにある素材で、ネパールで出来る技術でとスタートした服作りも、技術指導にネパールに出かけたり、ネパールから研修に日本まで来てもらうことなどを経て、グングン成長しています。■ 研修の為来日したギタさんとロミさんの話し
ブティックで飾られたらなんて素敵な服といわれることでしょう! でも服から語ることの出来るフェア・トレードのストーリーは、ブティックでは語られないかもしれない。
街のなかのブティック専門店ではないけれど、ネパールの女性達の日々の努力の中から咲いてきた服を、フェア・トレード専門店でご披露いたします!
コットンクラフトのギタさんは、サラダさんというお姉さんとふたりで始めた。今では40人くらいのスタッフ。一枚縫うのに大切に大切にと作っていますとのこと。仕事がもっと増えれば、より多くの女性達に仕事をしてもらうことが出来るのでよろしくお願いしますということでした。■ 代表土屋春代さんの話
ミランガーメントのロミさんは、ここに入って8年ほどたっている。1年半前に結婚して、1ヶ月くらいはお姑さんに家にいるようにと言われ、そのようにしていたけれど、夫が帰ってくると「仕事がしたい」とけんかをしていた。
日々の暮らしは、5時に起き、家族みんなにお茶を入れ、そのあと朝ご飯、お茶も朝食も家族全員が済んでから自分もとるということです。8時半に家をでて9時から6時まで仕事、夕飯の支度をして家族が済んだら自分も夕食、家族の洗濯をして、11〜12時に寝る。けれど水不足なので、1時に出る水を汲みに行く。1時間くらいかかって1日分の水をためる。水が出てこない時や時間帯が変わる時もあるそうだ。
ネパールの女性は家族が食べてからしか食べない。またお客様がきたら自分の分がなくなり食べられないという話しを聞いていましたが、今もそうなんだと改めて現状を知りました。まだまだ女性の地位は福井ですね。でもロミさんは収入を得ることで、自信もつけ、家の人達も変わらざるを得ないのではないでしょうか?
日本へ来て、服を1ヶ月の間に46枚縫ったそうです。難しいデザイン、素材の違った布なども縫えるようになった。初めは不安だったが、今では「自分は出来る」と自信を持つようになったと言うことでした。
現在のネパールは、物価が高く、食料・燃料などの生活必需品が日本の値段に近いくらい。ガソリンも130円もする。ガソリンを求めて車が5〜6時間並ぶ。渋滞が始まる。仕事をする時間が減る。■ 服を農産物の一種と考えている...と言うオーガニックコットンと羊の話
そのなかで、今回始めた「柿しぶ」というソメは、燃料を使わず、水も他の草木染めとは違ってあまり使わないし、日がたつに連れ、色が深まる。日本で価値がある染め。ということで今年7月に仕込んだ「柿しぶ」が夏カタログから登場する。
スパイスも有機栽培の認証が取得できそうなところまで来た。20数種類全ての認証を整えるのはとてもすごい事。だからそれが出来たらとても意義のあることです。いままで農家の人と度重なる話し合いをし、またマオイストのいる内戦があるようなところへも出かけて行って話し合った。あと少し!..がそこはネパール時間。あとちょっとのことで、いつになるかわからない。
ネパールの人々は言う。「ネパリ・バザーロと取引することで、目にみえて変わって来た。それは将来の希望があることだ。ネパリ・バザーロと2人三脚でステップごと必要な支援を受けることが出来て嬉しい」
新商品に新しい作業所が加わり、シナモンクッキーが新登場します。シナモンをたっぷり使っているので、シナモン好きにはたまらないし、そうでないひとにも美味しいと思います。年間60kgシナモンを使う予定です。村を追われた女性達が(何か事情があったのでしょう)シナモンの木であることを選別してそれが収入になっているそうだ。
日本の作業所のことで言えば、月給が数百円だったその新しく加わる作業所は喫茶等新しい試みで月給が1万円になったという。
春代さんは、その月給を5〜6万にして、年金あわせて10〜ちょっとで、親元離れグループホームに入れるからそれを目標に仕事を増やしたいとのことでした。
ネパールは原材料を輸入して加工している国。コットンはインド、ウールはニュージーランド。加工だけでは、よほどの技術か特徴がないと難しい。ネパールのはそれほどの技術があるわけではない。■ 羊のプロジェクトの話
80%農業に従事しているので、ネパールの素材を使うこと(=農業)と、ハンディクラフトと結びつけたいと思っている。
紅茶農園のあるカンチャンチャンガで新しいオーガニック・コットン(OC)のプロジェクトが始まろうとしている。以前OCは栽培されていたkぇれど需要がなく、土地は荒れ放題になっていた。今回、工場や製糸の機械入手のめどがつき、2008年から着手します。2009年貼るカタログから登場予定!
紙布をてがけているウシャさんは、資金に余裕もないので、2/3はネパリ・バザーロが持つことで、自分たちが作った布で、自分達が作る事になる。
来年は、ウシャさんたちの研修も日本で行う予定ですが、今まで2人ずつ年2回受け入れてきたが、今年は3回6人になるという。事務所ではワイワイがやがやと一緒にお昼を食べたるなか、ネパールが飛び交っていることでしょう。
一頭1000円ルピー(1900円)くらいでメスが買えるので、500頭、オスは10頭(ハーレム状態!)購入して、農家の人に育ててもらい、半年ごとに繁殖の機会があるので、、赤ちゃんが生まれたら返してもらう。きっと家族の一員としてかわいがって育ててくださると思うとのこと。 未確認情報ですが、当日さん参加された人の中のはなしによると、羊の毛皮をとるのに、ちょっと残酷かな?というようなこともあるらしい。暴れる羊を閉じこめたり、薬を使ってべろっとめくれるような毛皮の状態だったり....大量に!また、効率良く!を追って行けばそうかもしれない...と私も思いました。
雑貨も、新しいものが加わって楽しみな2008年の貼る夏カタログです。
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14時45分に大船の会場を飛び出し、東京のピープルツリーの会場にむかいました。こちらも若いスタッフ達の総結集!
2008年は「ロータス」「スター」「マハラジャ」とテーマがあり、アクセサリーもとても素敵でした。