風"s・風のたよりオンライン版


2003/8/29 No.100

風のたより100号

2003年あいち国際女性映画祭http://www.will.pref.aichi.jp/main03/main03.html9月3日〜7日
開催にさきがけて、試写会に参加しました。今日の2作品、私の思いを出さずにはいられません。

■ 8年目の今年のあいち国際女性映画祭は「いい予感!」が...

 7年間の映画祭のなかで、初年度は店のオープンと同じだったので、映画鑑賞どころではなかった。が翌年からは見ることができました。今でもインド映画「姉妹」はこころに深く残っています。まだ手書きの風のたよりの時に感想を書きました。一人の女性が自らを犠牲にしている家族への愛情が悲しかった。監督の言う、識字率の低い国では、映画は映像から知らせる大切な手段だと話されたことも印象的でした。
 「愛を乞う人」もなんの知識も持たず見たので幼児虐待の場面にはとても驚いた。映画終了後の監督と女優(原田美枝子さん)と観客とのトークも映画祭ならではの価値ある時間。生きることに相対している人は演技も違うのだとその時思いました。当然のことながら、演技も生き方の一つだと改めて思いました。
 この映画祭をずぅ〜っと続ける為には、みなさんの意見・助言とともに、企画者・参加者がいっしょに作り上げていく映画祭だと思います。
■ 「ベッカムに恋して」イギリス/ドイツ 9月6日(土)18時30分〜
 単にこの題だけを想像すると、サッカー好きな人だけが見るような印象を受けます。話はもちろんサッカー好きな少女の話ですが、場所はイギリスに住むインドの家庭の女の子。イギリスに住みながら、インドの風習を親戚一同、集まればそこはまるでインド。家庭においてもお父さんはターバンを巻いているし、お母さんはサリーを着ている。そんな家庭のなかでサッカー好きな女の子は、家族への思いと、自分の生き方との間に挟まれ悩み、でもひるまず行動する。イギリスの家庭においても、女の子がサッカーをすることに賛成でない母親がいて、そんな母親や父親やサッカー好きな女の子が、自分の生き方を求めていく、楽しくってしょうがない映画。インドの音楽も面白い。映画終了後、この映画に関わった人たちが写真とともに出てくる。みんなで作り上げた映画なんだな〜と別の親しみを感じた。また、主演の女の子はサッカーが出来ないのに「出来る」と言ってこの役に応募したそうです。
 異国のなかで暮らす人々の様子、またサッカーが好きな女の子を通してジェンダーについても問いかけているこの映画、題名より深い内容で、題名に惑わされず見て欲しいと思います。
■ 「母と娘(こ)」[原題ANAK] フィリピン 9月7日(日) 14時30分〜
映画の始まりから聞いた覚えのある、懐かしいような、曲が流れていた。原曲がフィリピンの曲とは知らなかった。原題は「ANAK」日本では杉田次郎が「息子よ」で歌っていた。子どもを得た喜びと、期待に反する道を選んだ子どもへの悲しみを切々と歌う、この名曲は映画の最後のところで歌をバックに訳詩が流れていた。見終わった映画をかみしめながら最後まで見ていました。
■ 海外出稼ぎ契約労働者OCW(Overseas Contraut Worker)
 フィリピンの7700万人の人口の1割、労働人口の2割が海外で働くと推定され、その大半の500〜600万人が半年か2年サイクルで帰国ないし契約更新をしている契約労働者でその6割が女性労働者であり家政婦として定着している。(映画冊子より
 主人公のジョシーは香港での住込家政婦として6年間の契約を終えマニラに帰ってきた。長女カーラ高校生、長男マイケル、一番下の女の子は6年前は1歳、帰るに帰れなかったその6年間の間に夫は亡くなり、その葬儀に帰らなかった母を憎んで、カーラはすさんだ生活をしていた。その母と娘の葛藤は、両方の立場が私はわかる。お金より大切なものがあると娘は思う。母とて地獄のような苦しい生活に耐えたのは子どもらの為と言う。出稼ぎに行かなければ生活が難しい現状の中、家族の離散は悲しい。悲しいどころか、女性の場合は、レイプされたり、殺されて帰国することも多いと聞きます。フィリピンの出稼ぎ先の国として日本でも同じようなことをしている事実はあります。
■ 明るい母さん、仲間と元気に笑う、そして涙す
 ジョシーは面白い、明るい母さんです。とっても楽しい仲間たちです。その無邪気さが現実との落差に私は悲しさを感じた。
 異国の地で慰めあった三人は蓄えた資金で新事業を興そうとします。でも、家族にそのお金を使われたり、また一人は夫と別れる為に香港に戻ったり・・・、ジョシーもまた香港に戻ることに・・・。戻った香港で娘カーラからの手紙はその海外出稼ぎ労働者についての論文を発表をするのだと・・・書いてあった。母を理解し、また国の現状に目をむけたカーラ。
■ フィリピンの国民映画〜フェア・トレードのつながり?!
 この映画はフィリピンで大ヒット、すべての興業記録を塗り替えた国民映画だそうです。香港で働く人たちを2ヶ月に渡って取材した本当の話が綴られているとのこと。家族が離ればなれにならないよう、地元で働く場所が出来るよう、フェア・トレードはここでもつながりをもつことが出来ます。
■ ミンダナオ島サライ地域のコゴン草手漉き紙の例
 雑草を漉いて作った手漉き紙のカードやカレンダーは人気です。始め5人ほどのプロジェクトも400人近い人数に成長、10年以上の月日をともに成長してきました。海外にでかけなくても、家族が一緒に暮らすことができます。カレンダーはただ今展示中(1000円〜2000円)

[[風のたよりのページへ]]
[[トップページへ]]

電子メール:huzu@huzu.jp
ウェブページ:http://www.huzu.jp/
風の交差点 風"s